愛あるアプローチの一つであるコーチングスキルについて、家庭でも実践できるようにご紹介していくシリーズを何回かに分けてお伝えさせていただきます。
コーチング=引き出すコミュニケーション。まずは「聴く」のが基本です。
「聴く」スキルに関しては、「傾聴」シリーズでお伝えしたきました。
傾聴をするだけで、相手が自分で気づくことが多いのですが、子育てにおいては相手が子供なので大人がより適切にアプローチをしてあげることで、子供に目標を持たせたり、それに向けて努力するというより積極的なコミュニケーションを図ることができます。
今日は、コーチングのGROWモデルをご紹介します。
G Goal(理想の未来)
R Reality(現状)
O Options(行動の選択肢)
W Will(意志)
とそれぞれの語の頭文字をとったものです。
Realityに加えてRsesources(使える資源)、Will以外にもWarp-up(まとめ)など様々なバリエーションがありますが、「ゴールを設定して」「現状とのギャップを明らかにし」「達成のための行動を決めて進めていく」という点ではどれも同じです。
わざわざ、こんなことしなくても問題解決のために自然にこうしているわ!という方もいらっしゃるかもしれませんね。
(実は、私もそうなんですが。)
ただ、親子だとどうしても関係が「近い」ために、あまりコミュニケーションについて意識を向けず、単なる感情のぶつけあいになることがあるかと思います。
ですから、時々こうしてコミュニケーションについて振り返ることが必要なんですよね。
要は、本来あるべき状態に対して、現状はどうなっているのか、一体何が問題なのかを明確にし、それに向けてどういう課題設定をして、解決していくのか、という流れで対話を展開させます。
この前提となる「あるべき状態」についてなのですが、実はここが一番大事です。
自分の理想ですよね。
・世間体
・一般常識
・親の理想の押し付け
になっていないか。
子供とともにこの「あるべき状態」について一緒に考えてみるとよいかもしれませんね。
実は先日、このブログを再開しようかなと思うきっかけとなることがありました。
ある保護者会での話し合いなのですが、前提が「親と子の気持ちがすれ違って当たり前、保護者会はおせっかいのおしつけなんだからそんなの考えずに自由にやりたいことをどんどんやろう」となっていることに、正直驚きを覚えたのです。
おせっかいについては、気軽な日常を綴るブログに書いてみました。
子供と親の気持ちがすれ違って当たり前ということは、こわくないですか?
そうではなくて、どうしたら気持ちが通じ合うのかお互いに努力していくことが大事なのではないかなと思った次第です。
そこで、自分の親子コミュニケーションのあり方も振り返りつつ、しばらくコーチングについて共に学べればと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。