いじめ問題について、こちらをリライトいたしました。
この中で「傾聴」について触れています。
このブログは、この記事の補完として、「傾聴」についてより詳しく書いています。
本日は、傾聴シリーズ10回目です。
それでは、おつきあいくださいませ。
悩みが深刻であればあるほど、話し手は自分の置かれている状況を客観的にとらえることができず、的確な判断ができなくなっています。
なんとなく、いつも追い立てられている、いつも不安を感じているといった状況ですね。
そういう場合は、「話し手が自分でできる範囲を明確にする」ことを心がけましょう。
話の中に相手ができそうなことがあったら、見落とさずにそれを明確にすることが大事です。
話の中に出てきた「できそうなこと」と目の前の相手の状況をていねいに照らし合わせて、実際に「できる範囲」を絞り込みます。その絞り込みができたら、そこに話し手が自然と気づくよう質問や応答を用いて導いていくのです。
話し手は、とにかく自分のできることがわからず「どうしていいのかわからない状態」である場合が多いので、「できる範囲を明確にして、そこに思考が及ぶように促すこと」で問題解決の近道となることがあります。