「傾聴」とは「耳」と「目」と「心」で相手を理解すること、ということをお伝えいたしました。
今回は、少し具体的な内容を。
まず、傾聴の目的は
・人間関係を構築する
・相手の自己肯定感を高める
ことにあります。
「いじめ」が起きたときに子供自身が「困っていること」を親に伝えられるためには、安定した「人間関係」を日頃から築くことが大事なので、傾聴を心がけていると早期発見につながります。
さて、上記の目的を果たすための「傾聴」の前提として大事なことがあります。
それは
・人は自ら育つことができる:人には、自分の力で成長、解決、実現する力を持っている
・解決するのは自分自身:成長や悩み解決の主体は常に自分自身にある
ということを信じることです。
これは、「人生は一冊の問題集」であると考えることで、すべて主体的に考えることができ、自分でそう考えられると、相手にも相手の人生の問題集があり、それを解くのは相手自身だというスタンスをとることができると思います。
親子関係で、間違いを犯しがちなのは、『子供の問題を親が解こう』と思ってしまうことです。
また、ここで誤解してほしくないのは、けっして「放任」を勧めているわけではありません。親は、親として自分の問題集を解けばよいのです。
つまり、子供が自分自身で問題を克服する力がある、それを解く子供をどう親としてサポートできるか、という問題集です。
その親としての問題集の第一問が「子供を理解すること」です。
ですから、相手を理解するための「傾聴」が大事なのですね。