問題が難しいとやりたがらない子ーこちこちマインドセット
難しい問題ほど目を輝かせる子ーしなやかマインドセット
一度の失敗でもうだめだと落ち込む人ーこちこちマインドセット
失敗すると何がいけなかったのかを考える人ーしなやかマインドセット
しなやかマインドセットで人生を輝かせよう
こちこちマインドセットでは、才能重視なので「努力は欠陥人間のすることだ」と考えがちです。
今日は、ドゥエック先生の本から、こちこちマインドセットからしなやかマインドセットに変わった人に何が起きたか?を紹介いたします。
ナージャ・サレルノ・ゾネンバーグは、若干10歳でフィラデルフィア交響楽団のヴァイオリン奏者としてデビューしました。
といっても、ジュリアード音楽学院に入ったときには、まだまだ未熟で、指使いや弓使いもおかしくて、ヴァイオリンの持ち方すら間違っていたそうです。
しかし、こちこちマインドセットだったため、それを改めることもなく、何年かすると他の生徒に追い越され、10代後半には自信を失ってぼろぼろになっていたとか。
当時の彼の心境を「それまで、成功して当たり前、新聞に神童と書かれて当たり前だと思っていた私が、敗北者の気分を味わうことになった。」と語っています。
神童と言われた人にありがちなのですが、この神童は努力することを恐れていました。
「頑張ろうとすると怖くなった。やってみてやっぱりだめだったら、と思うと恐ろしかった。・・・オーディションを受けても落ちても、本気で挑戦したのでなければ、とことん練習して臨んだのでなければ、全力を尽くしたのでなければ、まだ言い訳ができる。・・・でも『自分のすべてを出し切ったのにやはりだめだった』と言わなくてはならなくなったら、それ以上につらいことはない。」
これは、こちこちマインドセットの人にありがちな思考です。
自分にもないかな?と考えてみましょう。
ついには、失敗することを恐れたヴァイオリンを持ってくることさえしなくなったゾネンバーグに、ドロシー・ディレイ先生は、こう言います。
「いいですか、来週もヴァイオリンをもって来なければ私のクラスから出ていってもらいます。」「才能をみすみす台無しにするような人に協力するつもりはありません。もうやめにしましょう。」
ゾネンバーグにとって、ディレイ先生に見捨てられる以上に恐ろしいことがなかったため、一か八か死に物狂いでやってみよう―そう腹が座ったのです。
生まれて初めて持てる限りの力を注いで練習に励んだ結果、結果は優勝。
彼女の言葉は「ようやくわかった。大好きなことに努力を惜しんではいけない。音楽を愛しているのなら、捨て身で臨まなければいけないのだと。」
一生懸命やって失敗するのがこわいーこんな心があったら、それはあなたがこちこちマインドである証拠。
そのままでいいのか、じっくりと考えてみましょう。
お子様が、「こちこちマインドセット」で困っているママ、自分の心の奥深くに「こちこちマインド」がひそんでいませんか?
ママが変われば子供も変わると私は思います。
共に自己変革の道を歩んでいきましょう。