ママの心が癒されれば子供の心も癒される

ママの心の癒しをテーマに自分の学びを共有します(^^♪

子育てにも大事な「傾聴」7 反復と話しを促し問題を探る

ここから、少し相手の問題解決にアプローチをします。

 

といっても、問題解決をするのは本人なので、あくまでも本人に気づいてもらうための「傾聴」です。

 

悩みがあるということは、悩みを解決する糸口を見つけられていないと同じことです。

 

ですから

 

・これまでもそうだったの?

・それから?

・そこ、具体的にはどんなこと?

 

といったように続きを促す会話を盛り込むのです。

 

本人は、話しを続けることで、自分の抱えている悩みのどこに問題があるのか明確になります。

 

解決を急ぐあまり、あまり急に詳細に踏み込むと相手との信頼関係を損ねる可能性があります。ですから、相手の気持ちや話題に出てきた登場人物の気持ちを確認しながら丁寧に行いましょう。

 

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丁寧に話を聴いて、何に困っているのか自分で気づいてもらうことが大事

 

子育てにも大事な「傾聴」6 パラフレーズの原則

前回は、「相手の気持ちを繰り返す」というスキルをご紹介しました。

 

今回は「パラフレーズ」というスキルです。

これは、言い換えともいえます。

 

相手の話に出てきた出来事、フレーズ、気持ちなどを別の言葉で言いかえるスキルです。

 

例えば

 

・「今朝、うっかりしていてスマホを家に忘れてしまったのです。」→「スマホを忘れてしまったんですか?」

 

・「昨日、忙しくて大事な歯医者の予約を忘れてしまいました。」→「歯医者さんに言うのを忘れてしまったんですか?忙しかったんですね。」

 

子供でしたら

 

・「今日は、帰りにトイレに行きたくて走って帰ってきた」→「トイレに行きたかったの?それで急いで帰ってきたんだね」

 

など。

 

などです。

 

このパラフレーズのポイントは、主語を「あなたはー」に意図的に設定することです。

 

これにより

 

・聴き手が自分を理解してくれていると認識できる

・話の内容が誰の感情、体験なのかを明確に自覚することができる

 

という効果があります。

 

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子育てにも大事な「傾聴」5 相手の気持ちを繰り返す

「傾聴」について、まず大事なのは相手の気持ちに評価や好き・嫌いといった判断を加えることは絶対に避けるというのが前提でした。

 

次に、こちらはスキルの一つですが。

 

「相手の話からくみ取った気持ちを必ず口に出して反復し、相手に返す」

 

というものがあります。

 

例えば、

「心配なんです」と言われたら「心配なのですね」

 

「すっごく嫌だった」と子供に言われたら「すっごく嫌だったんですね」と反復する方法です。

 

・相手が理解していることを相手に伝える

・自分の気持ちをくみ取ってもらったという安心感を与える

 

ことができるのです。

 

そして、もう一つ、相手が口に出して気持ちを言わなくても、言葉以外から察することができることがあります。

 

こちらも反復してみます。

 

例えば、相手が笑顔だったら

「お元気そうですね」

 

緊張していそうだったら

「少し緊張しますね」

 

など・・・。

 

です。

 

これは、子供の話を聴くときにすぐに実践できることなので今日から実践してみてください(^^)/

 

我が家の場合、

「今日、掃除の時間に〇〇が全然やらなくて・・・」という話になったら

「それは大変だよね。」や「一緒にきちんとやったら気持ちいいよね。」

というような感じです。

 

いじめ相談にのっていて、解決に至るケースは子供の自己肯定感が高い場合が多いのです。日々の会話の中から、「自己肯定感」を育んでいきましょう(^^♪

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傾聴で自己肯定感を育てよう

 

子育てにも大事な「傾聴」4 相手の気持ちを汲み取る

共感するためには、相手を理解することが大事ですね。

傾聴で一番大事なのは、相手の話、声、表情、しぐさ、などから、相手が今、どのような精神状態や気持ちでいるかをくみ取ります。

 

相手の気持ちが喜怒哀楽といったシンプルな感情のフィールドだけでなく

 

・落ち込んでいる

・不安を感じる

・あきらめている

・恥ずかしい

・もどかしい

・意気込む

・あこがれる

・嫉妬している

 

といった細かい心の状態までを理解することは、傾聴のスタートラインにおいて非常に重要です。

 

これが傾聴にスタートラインです。

 

繰り返しになりますが、善悪、好き・嫌いの評価、判断を加えないことが大事です。

 

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相手の気持ちを汲み取ることがスタートライン

 

子育てにも大事な「傾聴」3 ロジャーズの3原則

傾聴というスキルは、アメリカの心理学者でカウンセリングの大家であるカール・ロジャーズによって提唱されました。カール・ロジャーズは「積極的傾聴」を提唱し、自らのカウンセリング事例を分析して、以下の3原則を掲げました。

 

  1. 自己一致 (congrence): 話を聴いてわからないことをそのままにせず、聞き直す等、常に紳士な態度で真意を把握する
  2. 共感的理解 (enpathic understanding): 相手の立場になって話を聴く
  3. 無条件の肯定的配慮 :(unconditional positive regard): 善悪や好き・嫌いといった評価をせず、肯定的な関心を持ちながら話を聴く

 これから具体的な方法、効果などをご紹介していきますね。

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子供を理解しよう

 

子育てにも大事な「傾聴」2

「傾聴」とは「耳」と「目」と「心」で相手を理解すること、ということをお伝えいたしました。

 

今回は、少し具体的な内容を。

 

まず、傾聴の目的は

・人間関係を構築する

・相手の自己肯定感を高める

 

ことにあります。

「いじめ」が起きたときに子供自身が「困っていること」を親に伝えられるためには、安定した「人間関係」を日頃から築くことが大事なので、傾聴を心がけていると早期発見につながります。

 

さて、上記の目的を果たすための「傾聴」の前提として大事なことがあります。

 

それは

 

・人は自ら育つことができる:人には、自分の力で成長、解決、実現する力を持っている

・解決するのは自分自身:成長や悩み解決の主体は常に自分自身にある

 

ということを信じることです。

 

これは、「人生は一冊の問題集」であると考えることで、すべて主体的に考えることができ、自分でそう考えられると、相手にも相手の人生の問題集があり、それを解くのは相手自身だというスタンスをとることができると思います。

 

親子関係で、間違いを犯しがちなのは、『子供の問題を親が解こう』と思ってしまうことです。

 

また、ここで誤解してほしくないのは、けっして「放任」を勧めているわけではありません。親は、親として自分の問題集を解けばよいのです。

 

つまり、子供が自分自身で問題を克服する力がある、それを解く子供をどう親としてサポートできるか、という問題集です。

 

その親としての問題集の第一問が「子供を理解すること」です。

 

ですから、相手を理解するための「傾聴」が大事なのですね。

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子供たちは自分で解決の種を持っている

 

子育てにも大事な「傾聴」1

こちらは all aboutで担当しているいじめ問題について取り上げた内容を、より詳しく説明するために書かせていただいています。

allabout.co.jp

 

こちらで、まず子供はいじめの経験を話したがらないという内容を書きました。

allabout.co.jp

 

また、子供がいじめられていることがわかったら親がとるべき方法として、「いじめの実態を文書化」するという方法を紹介させていただきました。

 

allabout.co.jp

 

これらに共通して求められるのは、日常の親子関係、つまり子供が親にいかに本音を話せる関係を築くか、または、親は子供の話から目に見えない子どもの変化をいかに受け取れるかが大事だと考えました。

 

そこで、「傾聴」についてと「ノンバーバルコミュニケーション」(非言語コミュニケーション)について、しばらく書かせていただこうと思います。

 

まず、「傾聴」。

こちらは、カウンセリングやコーチングで使用されるコミュニケーション技法のひとつです。

 

相手の話を深く聴いたり、話し方、表情、姿勢等の言葉以外の部分に注意を向けて、相手を理解することです。

 

漢字で書くと、「聴く」ことに重点があるようにとらえがちですが、単に「話を聴く」のではなく、「相手が言いたいこと」「相手が伝えたいこと」にポイントをおいて相手を理解することです。

 

まず、相手のメッセージに「耳」を傾け、声の調子、表情などに「目」で注意を払い、相手の言葉の背後にある感情に「心」を配って共感をします。

 

私は、その状況とその時の相手の感情がドラマをみるように絵に描けるまで話を聴き続けます。

 

そして、大事なことは「相手自身が納得できる結論へと導くこと」です。

 

ですから、聴く側は「結論」を持たずに、ただただ、相手は本当はどうしたいのかを理解するために聴くことが大事なのです。

 

傾聴は、病院やカウンセリング、そしてビジネスのシーンで用いられていますが、私はこれは子育てでも使えるし、いえ、子育てにこそ必要なことではないかと考えています。

 

実際、昨年は長女は「学校をやめたい」、次女は「学校で男子にいじめられている(具体的には、次女がくると「わあ」と男子が騒ぎ立てる」という事例がありました。

 

私は、ただただ、話しを聞きました。

 

こうした方がいい、あなたにこういう問題があるのではないか?などの主観を入れずに、そのときに子供たちはどんな体験をし、どんな気持ちになったかを理解しようと思ったからです。

 

そして、「この子たちは、この人生の問題集をきっと解けるに違いない」と信じて、

親としては、どんな選択をしても受け入れよう、子供が納得して、自分の人生を明るく前向きに進んでいくために必要な選択をするために、子供自身を信じようと思いながら、本当に「ただ、ただ話を聴く」日々でした。

 

もちろん、子供の表情、しぐさなどにも注意を払いながら。

 

長女の場合は、遠方の全寮制にいたので、LINEでくるメッセージを読んで、「なるほど。」「それは大変。」と共感の返信をするだけでした。

 

話が、少々それましたが、次に「傾聴」について少々スキル的なことをご紹介しようと思います。

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子供たちの笑顔のために