「子供への一番大切な『贈り物』は、前向きで現実的な自己像を持てるようにすること
というギノット先生の教えに、私は賛同しています。
自分で人生を切り拓いていくことができる「自分への自信」を子供には持たせたいと思います。
そのためには言葉がけが大事なのですが、ギノット先生の子育て講座では、「具体的な言葉がけ」を推奨しています。
そこで紹介されている一つの事例にとても納得しました。
ある日、家で桃缶を出そうとしたらふたがあいていて、シロップまみれになってしまったリーの話です。
「誰なの?!」といったリーに、兄と姉はすかさず「自分ではない」と伝えますが、
マイケルは「多分ぼくだよ」と言います。
そのときのパパの言葉がけが絶妙です。
「おや、マイケル。こんなときに本当のことを言うなんて。言いにくかっただろうね。あんなにママ大きな声でどなっているんだからな。」
この場面でのマイケルの行動に焦点をあてて、マイケルの気持ちを代弁しています。
ここで、多くの母親は(私も含めて)「なんて、正直なの!」と言ってしまうところです。
なぜ、「正直だ」ということがよくないか・・・
「お前はものすごく正直だね」ともし父親が声をかけたら、「いつも正直なわけではないのに、パパって何にもわかっていないな。」とマイケルは考え、そして「こんなにずっといい子ではいられない」と不安を抱えてしまうそうです。
子供をほめているのに「反抗的」な態度をとられてことってありませんか?
具体的な言葉がけー奥が深いなあと思いました。
これからもギノット先生の子育て講座を学んでいきたいと思います。
この本を日本に紹介してくださった翻訳者の森かほりさんに心から感謝いたします。
森さんは、今オンラインの子育て講座の準備をされているそうです。
どんな講座なのか、楽しみですね。