最近、子育て関連のいろいろな記事をみていて感じることがあります。
それは、「これはNG」「親がやってはいけないこと」という内容がとても多いことです。
もちろん、タイトルがセンセーショナルですし、読者に読んでもらうためにはキャッチ―なコピーだと思うのですが、それを読んで、はたしてママは幸せになるのかなあと思うことがあります。
子育ては手探り・・・誰でも思考錯誤、子育てに自信満々なママはそうはいないと思うのです。
そして、おそらくそういう内容を発信されている方は、「子供の立場にたって」発信されているのだろうなあと思います。でも、現在進行形の母親で、子育て試行錯誤中なので、「ママの立場」で一緒に子育てを考えていきたいなあと思うのです。
その意味でも、ギノット先生の本は、登場しているママたちも試行錯誤をし、そしてギノット先生の教えを実践してみた葛藤や、その後の展開などを実感をもって紹介してくれているので、「ママたちへの愛」に満ち溢れています。
例えば、「自主性」についてのところでは、「子育てで重要な目標は子供が親離れできるようにしてあげることです」というギノット先生の言葉に納得できず、葛藤するヘレンとジャネットの会話が出てきます。「よい親かどうかは、子供のためにどんなことをあえて手伝わないか、によります」という言葉に困惑するヘレンは、多くのママの共通する姿だと思います。
ジャネットは、冬の寒い日にジルが体操服で帰ってきたときに「寒い日は、言われなくてもちゃんと上着をきてほしいわ」と伝えますが、ヘレンは、「私なら、半狂乱になって上着をどこに置いてきたかを叱り飛ばすわ」と悩みます。
でも、実はジャネットも、毎朝子供が学校に行く前に、全部おぜん立てをしてあげるのが当たり前だった時期があることを伝え、どういう風にギノット先生のレッスンと取り入れたのかを話してくれるのです。
この本を読んで私が幸せになったのは、子育てに悩むママたちが、試行錯誤をしながら「やさしいママ」になっていく姿が描かれているからなのです。
地球をやさしいママで満たせば、地球中が優しさで満ち溢れることになるでしょう。
次回は、「子供の希望をとりあげない」という章をご紹介したいと思います。
もし、この本を読んで実践されているママがいたら、ともに試行錯誤しながら「やさしいママ」になっていきましょう💛