ギノット先生の著書には、『Between Parent and Child』(日本題『子供の話にどんな返事をしていますか』草思社)があります。
子どもの話にどんな返事をしてますか? ―親がこう答えれば、子どもは自分で考えはじめる
- 作者:ハイム・G・ギノット,菅 靖彦
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2005/10/20
- メディア: 単行本
ギノット先生が子供に対して使う言葉には、「評価する言葉」は使わないそうなのです。
評価する言葉とは・・・「子供の性格や能力を判断するような表現」だそうです。
ギノット先生いわく「『バカ、下手、悪い』はもちろんですが、『かわいい、よい、すばらしい』なども言わないようにしています。このような言葉は子供の役に立たないばかりか、邪魔になります。」ということです。
ここで、「誉めて育てよう」と散々言われ続けてきたママはびっくりしませんか?
それでは、どういう言葉をかけるかというと「見たものや感じたことを具体的に言うようにしています」ということでした。
例えば、子供が得を持ってきて「これ上手?」と聞いたらどうしますか?
「うまいね~」とか「上手に描けてるね」という返事をしてしまいがちですが、(少なくても私はそうでした。)ギノット先生は、「ふうむ、紫の家があるね。太陽は赤で、空は縞模様だ。お花もたくさんあるね。まるで田舎にいるみたいだよ。」と言うそうです。
すると、子供は『また描いてくる』と言うとのこと。
「うまいね~」と答えると、おそらく、子供はそこで満足して、お絵かきはそこで終わりなる可能性が高いと思います。
具体的な言葉をかけられた子は、自分で次を考えるようになるそうです。
ここで、ふとフィンランド教育のことを思い出しました。
フィンランドでも、子供に対する評価の言葉をかけるかわりに、「ミクシ」と言うそうです。「ミクシ」とは、日本語で、「どうして」という意味です。
この二つの言葉、考え方の根底にあるものは何かと考えたときに、私は「親が正解を出さない、与えない」ことだと思い至りました。あくまで主体は子供なのです。
私も次女に「かわいい」とか「上手」とよく言ったのですが反発されました。
でも、よく考えると、「かわいい」「上手」はあくまでも感情で子供の具体的な行動を観ていなくても言える言葉です。
具体的な言葉がけをするには、子供をよく観察していなければなりません。
さあ、私もギノット先生の本を読み返したことをよい機会に、今日、明日、「具体的な言葉がけ」を心がけてみたいと思います。
このブログを読んでくださっているママ、一緒にトライしてみませんか?
そして、子供にどんな変化があったかを共有できたらうれしいなと思います。